貨物(1・4)ナンバーと乗用車ナンバー(3・5)ナンバーについて

荷台スペースのある車(ジムニーやハイラックスサーフなどなど・・・)は貨物ナンバーを付けている車をよく見かけます。乗用車では排気量や車格で、5ナンバー車と3ナンバー車が区分けされていますが貨物は、小さい方が4ナンバー。大きい方が1ナンバーとなります。それでは、貨物と乗用ナンバーのどちらが税金面でお得なのか?ライフスタイル(車の使い方)によっては、どちらが得になるか分かれるところです。

貨物ナンバーのメリットは・・・。
なんといっても、自動車税が安い!
例えば、排気量2リッターの車だと、乗用車は45,000円ですが、
貨物の場合は16,000円。
さらに4リッターを超える大型車なら76,500円ですが、貨物は
変わらず16,000円。
大排気量車になればなるほど、節税できる差額が大きくなります。
自動車税は毎年5月に支払うので、その差は大きいですね!

しかし、貨物のデメリットもあるのです。まずは、車検は2年に一度ではなく、毎年受験の必要があります。
当然、車検費用と車検に出す手間が毎年かかるということです。
車検の時に支払う自賠責保険は、乗用車の約倍額必要です。(乗用車は2年で3万円弱しますが、貨物はほぼ同額で1年分だけです)高速道路をよく走る方は、貨物ナンバーは乗用車に比べ通行料が約1.2倍ほど余分にかかるのも気になりますね。

また、仮に乗用車区分だった車を貨物に登録変更するには、構造変更申請をする必要があります。単純に届け出れば良いわけではなく、貨物車とみなされるためにいくつか条件が必要となります。

まずは荷台があること。セカンドシートやサードシートがある車(サーフみたいな大きな車は3列目までありますね)は、サードシートは取り外す必要があり、セカンドシートも取り外すか、リクライニングできないよう固定して、明確に座席と荷台を区別する必要があります。
また、アルミホイールやタイヤにも貨物用のホイール・タイヤを装着する必要があり、車によってはこれらの構造変更をするだけで何十万も改造費用がかかるケースもあります。なお、現在乗用車で任意保険に加入されている方は、貨物車に保険をかける場合は現在の保険等級が引き継げないようです。無事故年数が長い優良ドライバーは保険料が割引きされていますが、それらが引き継げないと保険料もUPしてしまいますね。

車の使い方や状況によりどちらが有利かは変わりますが、お金をかけての構造変更までしての変更はお得になるとは言いにくいかもしれません。