ホンダ レジェンド

ホンダの最終型フラグシップセダン、KC2レジェンドです。ホンダの全技術と最高のクルマを作るという意欲を注ぎ込んだ事が至る所に感じられる車です。他の車にはない唯一と言える技術をいっぱい搭載している、最も先進的な車の一つではないかと感じています。

314psの3.5リッターV6エンジンに、48psフロントモーター+37psリアモーター×2機というトリプルモーターアシストによる、システム最高出力は馬力382ps、トルク47.2kgf/m、燃費はJC08モードで16.8km/Lという数値。さらに特筆はこれらのハイブリッドシステムで4輪を駆動させるだけでなく、走りの状況に応じてそれぞれのタイヤの駆動を制御するという、SHーAWDシステムが秀逸です。又、高速道路など一定条件以下ならハンドル操作無しでの自動運転が可能というハンズオフ機能がついたことでも話題を集めました。

オーナー様のご好意により、伝説君(レジェンドなので)に何度か乗らせて頂きましたが後輪の2モーターが良い仕事をしているのでしょうか、特にコーナーでのトレース性、曲がりやすさは感動ものでした。曲がりくねった山道を走った訳ではないのに、それらを感じられる事自体驚きでした。パワー、トルク感、静粛性や質感の良さも申し分なく、やはりホンダの技術力は素晴らしいと思っていたのが、なんと今年の2022年1月には生産を終了。とても良いクルマなのにやはり、僕が大好きなセダンは受難の時なのでしょう。トヨタのクラウンですらも、SUVモデルになると言う話題が出る状態ですから、電気自動車に切り替わるであろう10年後にはセダンは無くなっているかもと、一人で勝手に心配している今日この頃です。

なお、この写真の伝説君。全国ネットのオークションで落札したのですが、巡り逢うまでには大変時間がかかりました。探し出すのに1年半以上は費やしたでしょうか?もはや、いつご依頼を頂いたのか忘れてしまうくらい、長く探し続けました。オーナーさんもよく我慢して付き合ってくださったと思います。(笑)何が希少だったかと言うと、外装色ブラック+内装ホワイトレザーの組み合わせ!!これに尽きます。伝説君自体はハイブリッドEXというグレードのみと言っても良いくらいのオプションなど選択する必要がないくらい、ほぼモノグレードと言えるクルマなので、一見すぐに見つかりそうなものですが、まずホワイトレザーの内装色のレジェンドがかなり希少。1年以上、ほぼ毎日出品される車両を見続けてきましたので(笑)、自信を持って言えますが全体の流通量の5%くらいじゃないでしょうか、ホワイトレザー車両は。(あくまで私の感覚ですが)日本の所有者様は汚れを気にされるのでしょうか、革シートはほとんどブラックレザーです。ですが、ホワイトレザーが稀に出てきても、外装は、メタリックブルーか、ホワイトパールのどちらかで、ブラック+ホワイトレザーは、全く出てきませんでした。一年半で、何台見たでしょうか。100台どころではないと思いますので、この奇跡の伝説君の出現率は、0.2%くらいでしょうか。(笑)あくまで個人的な感想ですが。

こんな感じで特に思入れのある伝説君なので、他の車に比べ文章と写真がやたらと多いのはこのためです。(笑)写真も社長でお忙しいオーナー様のご好意でわざわざ後日撮影をさせてもらいました。前も後ろも、サイドもとても品良くいじられています。あまりに見た目のバランスが良く違和感が無くカッコいいので、パッと見はノーマルと違いが分かりにくいかも知れませんが、レジェンド好きな方ならわかると思います。

KC2