今の中古車市場は高級セダンがお薦め!の理由

中古車市場での相場は、新車時の価格がいくらしたかというよりも、今人気があるか(すぐ売れるか?)どうかで相場価格が決まります。今の市場で人気なのは、維持費(燃費・税金)の安い軽自動車やハイブリッド車、女性にも人気のSUV、子育て世代に根強い人気のミニバンやコンパクトカー。逆にセダンやスポーツカーは売れ筋とはいえず、中古車市場で安くなりがちです。

しかし、考え方次第では高級セダンを中古で安く買った方が、相場が高めの軽自動車やハイブリッド車を買うよりも燃費や維持費を考えてもコスト的に優れるとまではいかなくても、意外とトータルの金額差は小さいケースが十分あり得ます。しかも高級車の一番の魅力である、高馬力・高トルク(運転しやすく、長距離が楽)・静粛性・高級感・ステータス感は一度乗るともう他の車には戻り難い魅力があります。

高級車には、運転する喜び・楽しみ・ステータス性など各メーカーの車作りのコダワリを強く反映させたモデルが多く、運転する事自体が楽しくなる車も少なくありません。

その結果ドライブや旅行が増え、家族との有意義でプライスレスな時間が増える可能性もあるかもしれません。一つ一つの部品がお金をかけてしっかり作られているため、メンテナンスさえ継続していれば、故障も少なく長く乗れるのは間違いないと思います。実際に私もトヨタのプログレ(クラウンより車サイズが小さいが価格はほぼ同格のセダン)14年落ち、走行13万キロを超えて30万円で購入した車を5年近く全く故障なく、また乗り心地も良くて気に入って長く乗っていました。当時は普通の中古車屋さんで購入しましたが今から考えても、かなりお買い得な車だったと思います。

軽自動車を30万円台で買おうと思うと、ちょっと人には勧められないようなレベルの車しかありませんが、高級セダンであれば、乗る人も紳士淑女が多く(勝手な想像ですが)少し年式が古かったり、走行距離がそれなりに多くても、しっかりした状態の綺麗な車が意外と多く流通しています。

私が中古車を買う時はよく、燃費が良く税金が安い軽自動車と比較して考えるのですが、比較的綺麗な車に乗りたいと思うと、軽自動車では大体80万〜100万円くらいはしてしまう事が多いです。そこで、1年で1万キロ車で走る人が中古で100万円の軽自動車(燃費を20キロ/Lとします)と30万円のセダン(燃費を10キロ/Lとします)でどちらがコストメリットが出るか簡単に比較してみます。

要するに最初に70万円の車両代の価格差を埋めるのに何年かかるか計算してみます。軽自動車の場合、1年1万キロ走行するのに燃費が20キロ/Lとすると、500Lのガソリンが必要です。

150円/Lのレギュラーガソリンだと、75,000円になり、それに年間の税金7,200円=82,200円。

3000ccのセダンの場合は、1万キロ走行には1000Lのガソリンが必要で、160円/Lのハイオクガソリンだと、160,000円+税金が51,000円=211,000円

差額は、128,800円。初めの価格の差額(70万円)が5年半ほど経過するとゼロになります。実際は、これに車検費用やメンテナンス代が必要となってくるのですが、車検費用も多くの場合差額は5万円前後くらいなものですし、オイル交換などのメンテナンス費用の差はそれほど大きくありません。

新車を購入するのなら、10年以上乗る人も多いかもしれませんが、中古車を5年も経てば次の車を買い換えるスタイルの人であれば、5年経過のトータルコストがほとんど変わらないのであれば、中古車価格が高めの軽自動車を乗るよりも安い高級セダンに乗る方が気持ちよく5年間を過ごせると考えるのもアリだと思われませんか?